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開館は 金・土・日曜日・祝日 10:00-17:00 です 

昭和の頃に庶民の生活の中で大きく変化した物事を取り上げる企画展。第13回のテーマは「パンと昭和」です。軍隊のパン、戦中の代用食としてのパン、戦後、アメリカから援助物資を利用し導入された給食のパンなど、さまざまなパンの歴史や、名古屋のモーニング文化やパンのお供のバターとジャムまで幅広く紹介します。

昭和時代は日本人の生活が大きく変わった時代ですが、パンが主食にならぶものとなったこともその一つでしょう。パンは幕末から日本に入り、明治時代にはあんパンが開 発され、日本人にも親しまれてきましたが、戦前まではおやつの域を出ていませんで した。それがすっかり代わったのは戦後のことです。最初は食糧難の日本にアメリカからの援助物資として小麦とミルク(粉乳)がはいってきて、学校給食に使われましたが、そうした地ならしの上に、余剰小麦を日本に買わせようという官民挙げての「アメリカ小麦戦略」が押し寄せて、パンにミルク、肉類を中心とする洋風の食生活に転換していったのです。いまではすっかりパンが日本の食生活に定着して、確実に米と並ぶ主食としての位置を占めたといえます。 民族の主食が代わるということは、じつに大変なことです。米からパンへの道筋を戦 後の歴史の中で見てみようとしたのがこの「パンと昭和」展です。

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