常設展では、登録有形文化財旧小泉家住宅主屋(昭和26年建築の木造2階建ての住宅)と家財道具を丸ごと残し、電化製品が家庭に入る前の昭和30年前後の庶民の生活空間と、当時の生活道具、衣類を展示しています。
夏は建具をすだれに替え、冬は火鉢に火を入れる。四季の変化に応じてくらしていた、当時のくらしぶりを感じられます。
本館1階
書斎兼応接間
玄関の脇に1室だけ洋間を設けるモダンなスタイルです。家と家具は家主が設計しました。
茶の間
ちゃぶ台を囲んで食事をしたり、ラジオを聴いたりと、家族団らんの場所でした。
8月は戦時中の茶の間になります。
台所
当初はまだガスも水道もなかったので、土間のかまどで煮炊きをし、井戸を掘るまでは地主さんの井戸からくんでいました。
座敷
お母さんの家事仕事の風景として、和裁の道具と季節ごとの着物を展示しています。
本館2階
子供部屋
日当たりの良い四畳半のこの部屋を、姉妹3人で使っていました。おもちゃなど、子ども関連の展示をしています。
企画展示室
元は下宿人用の部屋でした。現在は昭和の歴史を掘り起こす企画展示の部屋になっています。
新館
1階 談話室
庭を眺めながらゆっくり休憩する座敷です。ミニ展示やトーク、ワークショップを開催することもあります。
2階 小泉知代記念室(特別展示室)
小泉家の二女・知代さんのろうけつ染めとグラフィック作品を紹介するほか、特別展の会場にもなります。